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042-676-1234
東京都八王子市鑓水2-175-9
検査は 予約制 となります。
【新型コロナIgG抗体検査】
自費 6,600円(税込) 日本製(ニプロ)
現金のみのお取り扱いとなります。
新型コロナIgG抗体検査は、発症から概ね3週間くらいでほぼ全ての人が、IgGが陽性になるので、解熱後3週間以上あけてからでないと検査できません。
予約は受け付けておりますので、一度お電話にてお問い合わせください。
場合により、お断りする事もございますがご了承ください。
※発症からの日数と抗体陽性率の推移(https://www.nature.com/articles/s41591-020-0897-1より)
新型コロナは感染しても8割の人は軽症で済むとされています。重症化すると死に至り、無症状の人でも他人への感染力があり、急速に広がっていくことが特徴です。新型コロナが収束するには、人口の60%以上の人が感染し、すなわち抗体が陽性となって集団免疫を持つか、ワクチンあるいは特効薬が開発されて普及するかが鍵となっています。
その抗体に注目してみますと、一般的にウイルス感染を起こした場合、感染初期に血液中のIgM抗体が上昇し、その後IgG抗体が出現します。IgG抗体は長期間にわたり血液中に存在します。これらの抗体はウイルスが再感染しようとする際に、ウイルスを中和して感染を防ぐ働きがあります。新型コロナウイルスの場合もこのような経過をとり、しかも新型コロナIgG抗体検査を行って陽性となれば、
①過去に新型コロナウイルスに感染していたこと、
免疫力を獲得して抗体を多く持っていれば、相当の期間において
②他人への感染力はなくなっていること、
③自身も再び感染するリスクが低くなっていることがわかります。
以上の3点を確認できることが、新型コロナIgG抗体検査の重要な意義となります。
PCR検査は現在、体内にウイルスがいて感染しているかを調べる遺伝子検査で、新型コロナIgG抗体検査とは全く意味合いが異なるものです。PCR検査は、咽頭・鼻腔における検体採取時にエアロゾルが発生して医療関係者が感染してしまうリスクの高い検査です。一方、新型コロナIgG抗体検査は少量の血液を自己で採取して行うため、エアロゾル発生による感染の心配がありません。しかも新型コロナIgG抗体検査は急性期に行うものではなく、回復してから相当に時間が経ってから行うものです。したがって医療関係者にとって新型コロナIgG抗体検査は感染リスクが大幅に軽減される検査です。
米国のニューヨーク州では、経済活動の再開に向けた判断材料とするため、4月20日から新型コロナIgG抗体検査を開始して約14%の人に抗体が確認されました。英国では新型コロナIgG抗体検査で陽性とされた人に“免疫証明書”を発行して、免疫を獲得した人から外出制限を緩和していく計画が検討されています。一方、日本では新型コロナから回復して抗体陽性となった患者さんの血液成分を治療薬として試みるという血漿抗体療法が始まっています。また5月には新型コロナIgG抗体検査のみならず、15分ほどで判定できる抗原検査キットも開発されました。これらの新型コロナIgG抗体検査、抗原検査はともに医療保険の適応となり、インフルエンザの検査と同様に普及して、当院のような診療所においても身近に行える検査となるでしょう。これからは今回の新型コロナウイルスのみならず、数十年に1度は大きな突然変異を起こして大流行する新型ウイルスと共存していかなければいけない世界になると思います。今回、ご自身が過去に新型コロナウイルスに感染していたかどうかを確認し、再感染しにくい状態であるかを把握して、経済活動を再開するための目安になるよう、当院では希望者に自費診療により新型コロナIgG抗体検査を行うことに決定しました。
新型コロナウイルスでは、発症してから3週間くらいでほぼ全ての人が、IgG抗体が陽性になるため、解熱してから1ヶ月以上を開けて新型コロナIgG抗体検査をすることをお勧めいたします。